離れて暮らす親が一人暮らしをしていると、「体調を崩しても気付けないのではないか」「転倒したときに助けを呼べるだろうか」と心配になる方は少なくありません。
高齢者向けの見守りサービスには、警備員が駆け付けるタイプ、センサーで生活反応を確認するタイプ、家電の使用状況を知らせるタイプ、GPS端末で外出先を見守るタイプなどがあります。
ただし、料金が高いサービスほど、すべての家庭に適しているわけではありません。親の健康状態、家族との距離、本人が機器を操作できるか、緊急時にどこまで対応してほしいかによって、適したサービスは異なります。
本記事では、親の一人暮らしに利用しやすい見守りサービスを10種類取り上げ、特徴、料金の考え方、向いている家庭を比較します。
この記事のポイント
- 緊急時の駆け付けを重視するなら警備会社型
- 親の操作負担を抑えたいならセンサー・家電型
- 外出時も見守りたいならGPS端末型
- 会話や生活支援も重視するならコミュニケーション型
- 契約前に自治体の助成・貸与制度も確認する
見守りサービスの種類や基本的な選び方については、次の記事で詳しく解説しています。
高齢の親を見守る方法7選|離れて暮らしていても安心できるサービスと選び方
親の見守りサービスとは
見守りサービスとは、高齢者の生活反応や位置情報、緊急通報などを利用して、離れて暮らす家族の安否確認を補助するサービスです。
主な種類は次のとおりです。
- 警備会社型:緊急通報や異常検知に応じて警備員が駆け付ける
- センサー型:室内の動き、温度、照明、ドアの開閉などを確認する
- 家電型:ポットや電球など、普段使う家電の利用状況を家族へ知らせる
- GPS端末型:外出中の位置情報確認や緊急通報に対応する
- コミュニケーション型:ロボットなどを通じて会話やメッセージのやり取りを行う
- 自治体型:緊急通報装置の貸与や安否確認などを自治体が提供する
サービスは家族の代わりにすべての安全を保証するものではありません。通知を受けた後に誰が対応するのか、救急要請や駆け付けの範囲はどこまでかを確認することが大切です。
見守りサービス10選の比較一覧
見守りサービスには、警備会社型、センサー型、GPS型、家電型などさまざまな種類があります。
まずは全体像を一覧で確認し、それぞれの違いを把握しましょう。
以下は、代表的な見守りサービスと公的制度を比較した一覧です。料金はプラン、契約形態、オプション、地域などによって異なります。
| サービス | 主なタイプ | 特徴 | 料金の目安 | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| セコム・ホームセキュリティ 親の見守りプラン | 警備会社型 | 緊急通報、異常監視、駆け付け | 契約プランにより異なる | 緊急時の現場対応を重視したい |
| HOME ALSOK みまもりサポート | 警備会社型 | 緊急ボタン、健康相談、警備員の駆け付け | 購入・レンタル等で異なる | 24時間の相談・駆け付けが必要 |
| 象印 みまもりほっとライン | 家電型 | 電気ポットの使用状況を家族へ通知 | 初期5,500円・月額3,300円 | 毎日ポットを使う親を自然に見守りたい |
| クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン | 家電・センサー型 | 電球の点灯状況を検知し、必要に応じて訪問を依頼 | 初期0円・月額1,738円 | Wi-Fiや難しい操作を避けたい |
| BOCCO emo LTEモデル | コミュニケーション型 | 会話、メッセージ、センサー通知、室内環境の注意喚起 | 購入・レンタル条件を公式で確認 | 見守りと会話の機会を増やしたい |
| LASHIC tayori | センサー・駆け付け型 | 室内状況をアプリで確認し、在宅確認等の駆け付けに対応 | プラン・追加対応により異なる | 生活反応と必要時の訪問を組み合わせたい |
| セコムみまもりホン2 | GPS端末型 | 位置情報、通話、救急通報、要請時の現場急行 | 加入11,000円・月額2,200円、出動等は別料金 | 外出中も含めて見守りたい |
| ALSOK まもるっく | GPS端末型 | 位置検索、通話、緊急通報、要請時の駆け付け | 初期6,600円・月額1,870円、出動等は別料金 | 散歩や外出が多い親を見守りたい |
| LASHIC home | 室内センサー型 | 温度、湿度、照度、運動量などを確認 | 機器・利用プランを公式で確認 | カメラを使わず生活変化を確認したい |
| 自治体の緊急通報・見守り制度 | 公的サービス | 緊急通報装置の貸与、安否確認、配食等 | 無料・助成・自己負担など自治体ごとに異なる | 費用を抑え、公的支援を利用したい |
※料金・サービス内容は2026年7月に公式情報を確認した時点の内容を含みます。変更される場合があるため、申込み前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください。
親の一人暮らしにおすすめの見守りサービス10選
1.セコム・ホームセキュリティ「親の見守りプラン」
セコムの親の見守りプランは、自宅内の異常監視と緊急時の駆け付けを重視したサービスです。親が急に体調を崩した場合や、防犯面にも不安がある家庭に向いています。
警備会社型の大きな特徴は、家族への通知だけで終わらず、必要に応じて現場へ対応員が向かう仕組みがあることです。家族が遠方に住んでおり、すぐに親の家へ行けない場合の選択肢になります。
- 主な特徴:緊急通報、異常監視、駆け付け、防犯機能
- 向いている人:急病・転倒・防犯への備えをまとめて行いたい家庭
- 確認点:初期費用、月額料金、機器構成、出動時の費用
2.HOME ALSOK「みまもりサポート」
HOME ALSOK みまもりサポートは、緊急ボタンによる通報、健康相談、警備員の駆け付けなどを組み合わせた見守りサービスです。
体調に不安を感じた際に相談できる機能があり、緊急事態だけでなく、「救急車を呼ぶべきか迷う」といった場面でも安心材料になります。
- 主な特徴:24時間の緊急受付、健康相談、警備員の駆け付け
- 向いている人:持病がある親や、緊急時の判断に不安がある家庭
- 確認点:購入・レンタル・ゼロスタートの違い、追加機器、工事費
3.象印「みまもりほっとライン」
みまもりほっとラインは、通信機能を備えた電気ポットの使用状況を家族へ知らせるサービスです。親が普段どおりにポットを使うだけで、離れた家族が生活反応を確認できます。
カメラで撮影せず、専用ボタンを毎回押す必要もないため、機械操作が苦手な親にも取り入れやすいのが特徴です。
- 主な特徴:電気ポットの使用状況をメールなどで確認
- 料金:初期費用5,500円、月額利用料3,300円
- 向いている人:日常的にお湯を使う親を自然に見守りたい家庭
- 注意点:ポットを使わない日と異常の区別は家族が判断する必要がある
4.クロネコ見守りサービス「ハローライト訪問プラン」
ハローライト訪問プランは、トイレや廊下などの電球を専用のIoT電球へ交換し、点灯・消灯の反応を利用して見守るサービスです。
一定時間に電球の動きが確認できない場合は、登録先へメールで通知されます。家族が訪問できない場合には、依頼に応じてヤマト運輸のスタッフが設置先を訪問する仕組みもあります。
- 主な特徴:電球の利用状況を検知、メール通知、依頼時の代理訪問
- 料金:初期費用0円、月額1,738円
- 向いている人:Wi-Fiや複雑な機器を使わず見守りたい家庭
- 注意点:毎日使う照明へ設置できるか、口金や照明器具を確認する
5.BOCCO emo LTEモデル
BOCCO emoは、家族から送ったメッセージを音声で伝えたり、親から音声メッセージを返したりできるコミュニケーションロボットです。
センサーによる生活反応の確認に加え、室内の温度・湿度などに応じて注意を促す機能もあります。安否確認だけでなく、孤立感の軽減や日常会話のきっかけづくりを重視する家庭に向いています。
- 主な特徴:音声メッセージ、会話、センサー通知、室内環境の注意喚起
- 向いている人:機械的な監視よりも家族との交流を重視したい家庭
- 確認点:購入・レンタル条件、月額費用、付属センサー
6.LASHIC tayori
LASHIC tayoriは、室内センサーで親の生活環境や活動状況を確認し、必要に応じて在宅確認などの駆け付けを依頼できるサービスです。
カメラを使わずに温度・湿度・照度・活動量などを確認できるため、親のプライバシーに配慮しながら生活の変化を把握したい場合に適しています。
- 主な特徴:室内センサー、スマートフォンアプリ、在宅確認等の駆け付け
- 向いている人:遠方から生活状態を把握し、必要時の訪問も備えたい家庭
- 確認点:基本料金、無料出動の回数、追加出動料金、提供エリア
7.セコムみまもりホン2
セコムみまもりホン2は、GPS機能を備えた携帯型の見守り端末です。親の位置情報を確認でき、緊急時にはセコムへ通報できます。
自宅内だけでなく、買い物や散歩など外出中の見守りにも利用できる点が、据え置き型センサーとの大きな違いです。
- 主な特徴:GPS位置検索、通話、救急通報、要請時の現場急行
- 料金:加入料金11,000円、月額基本料金2,200円
- 別途費用:要請による現場急行などは利用ごとに費用がかかる場合がある
- 向いている人:一人で外出する機会が多い親
8.ALSOK「まもるっく」
まもるっくは、GPSによる位置検索、通話、緊急通報、要請時の駆け付けに対応する携帯型端末です。
散歩や買い物で外出する親、道に迷うことが心配な親の見守りに適しています。ただし、本人が端末を持って外出する必要があるため、持ち忘れや充電切れへの対策も必要です。
- 主な特徴:位置検索、通話、緊急通報、駆け付け
- 料金:初期登録費用6,600円、月額1,870円
- 別途費用:通話、SMS、駆け付けなどは従量料金がかかる場合がある
- 向いている人:外出中の位置情報や緊急対応を重視したい家庭
9.LASHIC home
LASHIC homeは、居室内に設置したセンサーを使って、温度、湿度、照度、活動量などを確認する見守りサービスです。
映像を撮影せず、生活環境や活動の変化をデータで確認できます。カメラに抵抗がある親や、夏場の室温、睡眠、活動量などを継続的に見守りたい家庭に向いています。
- 主な特徴:室内環境と活動量の把握、アプリでの確認、データ分析
- 向いている人:プライバシーを守りながら生活変化を確認したい家庭
- 確認点:利用機器、通信方法、料金、通知条件
10.自治体の緊急通報・見守りサービス
自治体によっては、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を対象に、緊急通報装置の貸与、配食時の安否確認、定期連絡などを行っています。
民間サービスより費用を抑えられる場合がありますが、対象年齢、身体状況、所得、同居家族の有無などの条件が設定されていることがあります。
- 主な特徴:緊急通報装置、相談、安否確認、配食など
- 料金:無料、助成、一部自己負担など自治体ごとに異なる
- 向いている人:公的な支援制度を優先して確認したい家庭
- 確認先:親が住む市区町村の高齢者福祉窓口、地域包括支援センター
目的別に選ぶおすすめサービス
見守りサービスは、親の健康状態や生活スタイル、家族が重視するポイントによって最適な選択肢が異なります。
まずは次のフローチャートで、ご家庭に合った見守りサービスを確認してみましょう。
緊急時に駆け付けてほしい
警備員などによる駆け付けを重視する場合は、セコム・ホームセキュリティ、HOME ALSOK みまもりサポートが候補です。
ただし、「センサーが異常を検知すると自動的に出動するのか」「家族から依頼した場合のみ出動するのか」「出動料金が月額料金に含まれるのか」はサービスごとに異なります。
親に機器を操作させたくない
親の操作負担を抑えたい場合は、象印みまもりほっとライン、クロネコ見守りサービス、LASHIC homeなどが向いています。
普段使う家電や室内の生活反応を利用するため、毎日ボタンを押したり、アプリを操作したりする負担を減らせます。
外出中も見守りたい
散歩や買い物など外出中の見守りには、セコムみまもりホン2、ALSOKまもるっくのようなGPS端末型が適しています。
自宅内のセンサーだけでは外出先の状況を確認できないため、親の行動範囲や外出頻度に合わせて選びましょう。
会話や交流を増やしたい
見守りだけでなく、家族とのコミュニケーションや話し相手としての役割も求める場合は、BOCCO emoが候補です。
ただし、ロボットとの会話が親に合うかどうかには個人差があります。可能であれば、申込み前に動画や実機で使用イメージを確認しましょう。
費用をできるだけ抑えたい
まず親の住む自治体に、緊急通報装置や見守りサービスの助成制度がないか確認しましょう。民間サービスでは、月額料金だけでなく、初期費用、工事費、出動費、解約時の機器返却費用も含めて比較します。
見守りサービスを選ぶ7つのポイント
見守りサービスは料金だけで選ぶのではなく、親の生活スタイルや家族の状況に合っているかを総合的に確認することが大切です。
まずは次のチェックリストで、比較するときのポイントを確認しましょう。
- 見守る場所:自宅内だけか、外出先も必要か
- 親の操作負担:ボタン操作や充電を続けられるか
- 緊急時の対応:通知のみか、駆け付けまであるか
- プライバシー:カメラを使わず見守れるか
- 通信環境:Wi-Fi、固定電話、携帯回線が必要か
- 総費用:初期費用、月額料金、出動費、解約費用
- 自治体制度:助成や貸与の対象にならないか
特に重要なのは、異常を検知した後の対応です。家族へ通知するだけでは、遠方の家族がすぐに動けないことがあります。近くの親族や知人へ連絡できる体制もあわせて作っておきましょう。
契約前に確認したい注意点
料金は月額料金だけで比較しない
月額料金が安く見えても、初期費用、機器代、工事費、出動料金、通信料などが別途必要な場合があります。最低利用期間や解約時の違約金、レンタル機器の返却条件も確認してください。
通知があったときの連絡手順を決める
異常通知を受け取る人を一人だけにすると、その人が仕事中や移動中に対応できない可能性があります。第一連絡先、第二連絡先、近隣で訪問できる人を決めておきましょう。
本人の同意を得る
家族にとって安心できる仕組みでも、親は「監視されている」と感じることがあります。本人に目的と確認できる情報を説明し、同意を得たうえで導入しましょう。
体調や生活の変化に合わせて見直す
元気なうちは家電型やセンサー型で十分でも、転倒や入院をきっかけに、緊急通報や駆け付けが必要になることがあります。半年に一度を目安に、現在のサービスが親の状態に合っているか確認しましょう。
よくある質問
見守りサービスは介護保険で利用できますか?
一般的な民間の見守りサービスは、介護保険の対象外となることが多いです。ただし、自治体独自の助成制度や、地域支援事業として利用できる場合があります。親の住む自治体や地域包括支援センターへ確認してください。
Wi-Fiがない家でも利用できますか?
クロネコ見守りサービスのように、Wi-Fiを必要としないサービスがあります。また、携帯通信回線を内蔵した機器もあります。契約前に、親の自宅で必要な通信環境を確認しましょう。
カメラを使わない見守りサービスはありますか?
ポット、電球、室内センサー、GPS端末など、カメラを使わない選択肢は複数あります。プライバシーを重視する場合は、何を検知し、家族がどこまで確認できるかを比較してください。
緊急時には自動で救急車を呼んでもらえますか?
サービスによって対応が異なります。本人の通報を受けて状況確認を行うもの、警備員が駆け付けるもの、家族へ通知するだけのものがあります。自動的に救急車が手配されるとは限らないため、公式サイトや契約書で確認してください。
どのサービスを選べばよいか分からない場合は?
まず「自宅内か外出先か」「通知だけでよいか駆け付けが必要か」「親が機器を操作できるか」の3点を整理しましょう。自治体の高齢者福祉窓口や地域包括支援センターへ相談する方法もあります。
まとめ|親の状態と家族の距離に合うサービスを選ぼう
親の一人暮らしを支える見守りサービスには、警備会社型、センサー型、家電型、GPS端末型、コミュニケーション型などがあります。
緊急時の駆け付けを重視するならセコムやALSOK、親の操作負担を抑えたいなら象印やクロネコ見守りサービス、外出中も見守りたいならGPS端末型が候補になります。
ただし、一つのサービスだけですべての不安を解消することはできません。定期的な電話、家族や親族の訪問、地域包括支援センターとの連携なども組み合わせることが大切です。
まずは親の住む自治体の制度を確認し、親本人の希望を聞いたうえで、無理なく続けられる見守り方法を選びましょう。
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参考情報
- セコム|高齢者見守りサービス一覧
- ALSOK|HOME ALSOK みまもりサポート
- 象印マホービン|みまもりほっとライン
- ヤマト運輸|クロネコ見守りサービス
- ネコリコ|BOCCO emo LTEモデル
- LASHIC tayori公式サイト
- 厚生労働省|地域包括ケアシステム
- 厚生労働省|介護サービス情報公表システム
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本記事は一般的な情報提供を目的としています。掲載している料金、機能、対応地域、契約条件は変更される場合があります。申込み前に各サービスの公式サイト、利用規約、見積書などで最新情報をご確認ください。本記事で紹介するサービスは、事故や急病の発生防止、救命、財産の保護などを保証するものではありません。緊急性が高い場合は119番など適切な窓口へ連絡してください。




