離れて暮らす高齢の親が一人暮らしをしていると、「いつもどおり生活できているか」「転倒や体調不良が起きても気付けないのではないか」と心配になるものです。
見守りセンサーは、人の動き、ドアの開閉、照明の使用、室温、睡眠状態などを検知し、家族のスマートフォンへ生活状況や異常を知らせる機器・サービスです。カメラを使わずに見守れる製品も多く、親のプライバシーに配慮しながら安否確認を補助できます。
一方で、高齢者見守り専用サービス、一般家庭向けスマートホーム製品、電球型、睡眠センサー型などがあり、料金や必要な通信環境、通知後の対応は大きく異なります。
本記事では、高齢者向けに利用しやすい見守りセンサー・関連サービス10選を比較し、選び方、メリット・デメリット、設置時の注意点を解説します。
先に確認したいポイント
- 親が操作しなくても使えるか
- カメラなしで見守れるか
- Wi-Fiがない実家でも利用できるか
- 異常時に家族へ通知するだけか、駆け付けも依頼できるか
- 初期費用・月額料金・追加費用を無理なく負担できるか
親の一人暮らしにおすすめの見守りサービス10選|料金・特徴を比較
高齢者向け見守りセンサーとは
高齢者向け見守りセンサーとは、室内の生活反応や環境の変化を検知し、離れて暮らす家族などに知らせる機器です。
本人が毎日ボタンを押したり、スマートフォンを操作したりしなくても、普段どおりに生活するだけで利用できる製品が多いことが特徴です。
ただし、センサーが確認できるのは「動きがあるか」「ドアが開いたか」「照明を使ったか」「室温が高いか」といった情報です。センサーだけで病気の診断や転倒の確定ができるわけではありません。
見守りセンサーの主な種類
人感センサー型
赤外線などを利用して人の動きを検知します。リビング、廊下、トイレなどに設置し、一定時間動きがない場合や普段とは異なる時間帯に動きがあった場合に通知する仕組みです。
開閉センサー型
玄関、冷蔵庫、トイレのドアなどの開閉を検知します。毎日使う場所に設置すると、生活反応を確認しやすくなります。
電球型
照明の点灯・消灯を検知します。普段使っている電球と交換するだけで利用でき、Wi-Fiや難しい操作が不要なサービスもあります。
温湿度・照度センサー型
室温、湿度、明るさなどを確認します。熱中症が心配な時期や、夜間の生活リズムの変化を把握したい場合に役立ちます。
睡眠・ベッドセンサー型
ベッド上での体動、心拍、離床などを検知します。就寝中の状態を確認したい場合に向いています。
カメラ・複合センサー型
映像に加えて、動作、音、温度などを検知します。状況を直接確認しやすい一方、本人の同意やプライバシーへの配慮が必要です。
高齢者向け見守りセンサーおすすめ10選比較一覧
まずは、各見守りセンサーの種類や料金、通信環境、特徴を一覧で比較してみましょう。
家族の見守り方や親の生活スタイルに合ったサービスを選ぶ際の参考になります。
| 製品・サービス | 主なタイプ | 通信環境 | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| LASHIC-room | 人感・温湿度・照度 | 専用通信機器等 | 月額2,178円 | カメラなしで活動量と室内環境を確認 |
| LASHIC-sleep | 睡眠・ベッドセンサー | 専用通信機器等 | 月額2,728円 | 就寝中の体勢や心拍などを見守る |
| LASHIC tayori | 居室センサー+駆け付け | 専用機器・アプリ | プランにより異なる | 通知と在宅確認依頼を組み合わせられる |
| クロネコ見守りサービス | 電球型 | Wi-Fi不要 | 初期0円・月額1,738円 | 電球の利用状況を検知し、訪問依頼にも対応 |
| ネコリコ まもりこ | 冷蔵庫・振動センサー | LTE内蔵 | 本体13,200円程度・月額550円 | 冷蔵庫の利用状況から生活リズムを確認 |
| SwitchBot 人感センサー | 人感・照度 | Wi-Fiとハブが必要 | 本体2,980円 | 低価格でスマートフォン通知を設定できる |
| SwitchBot 人感センサーPro | 人感・在室検知 | Wi-Fiとハブが必要 | 公式サイトで確認 | 動きに加え静止状態の検知にも対応 |
| パナソニック 屋内HDカメラ KX-HRC100 | カメラ・動作・音・温度 | Wi-Fiが必要 | 販売店で確認 | 映像確認、通知、双方向通話に対応 |
| パナソニック 開閉センサー KX-HJS100 | 開閉センサー | 対応ホームユニットが必要 | 本体・周辺機器代 | ドアや窓の開閉を検知 |
| 自治体の見守りセンサー・緊急通報制度 | 人感・緊急通報など | 自治体により異なる | 無料・助成・自己負担 | 条件を満たすと費用を抑えられる場合がある |
※料金・仕様は2026年7月時点で確認できた公式情報などをもとにしています。購入・契約前に必ず最新情報をご確認ください。
高齢者向け見守りセンサーおすすめ10選
1.LASHIC-room
LASHIC-roomは、居室内の人の動き、温度、湿度、照度などを計測する高齢者向け見守りセンサーです。
カメラを使わずに、起床・就寝の傾向や室内での活動量を確認できます。プライバシーを守りながら生活の変化を把握したい家庭に向いています。
- 主な機能:人感、温度、湿度、照度、活動量
- 料金の目安:月額2,178円(税込)
- 向いている家庭:カメラなしで居室を24時間見守りたい
2.LASHIC-sleep
LASHIC-sleepは、ベッド上での体勢や心拍などを計測し、就寝中の異常を知らせる睡眠センサーです。
夜間の状態を重点的に確認したい家庭に向いています。日中の動きも確認したい場合は、居室センサーとの併用を検討します。
- 主な機能:ベッド上の体勢、心拍、睡眠状態
- 料金の目安:月額2,728円(税込)
- 向いている家庭:就寝中の状態が心配
3.LASHIC tayori
LASHIC tayoriは、居室センサーによる見守りと、スマートフォンアプリ、在宅確認などの駆け付け依頼を組み合わせたサービスです。
センサーから通知を受けても家族がすぐに訪問できない家庭に向いています。
- 主な機能:居室センサー、アプリ通知、履歴確認、在宅確認依頼
- 確認点:提供エリア、基本料金、追加料金
4.クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン
トイレや廊下などの電球をIoT電球へ交換し、点灯・消灯の状況から生活反応を確認するサービスです。
Wi-Fiや固定回線がなくても利用でき、親がボタンを押したり充電したりする必要もありません。通知後に家族が訪問できない場合は、ヤマト運輸のスタッフへ代理訪問を依頼できます。
- 主な機能:点灯・消灯検知、メール通知、依頼時の訪問
- 料金:初期0円、月額1,738円(税込)
- 向いている家庭:Wi-Fiがなく、機器操作が苦手な親
5.ネコリコ まもりこ
まもりこは、冷蔵庫などに設置した振動センサーから扉の利用状況を確認する見守りサービスです。
本体にLTE通信機能が内蔵され、親の自宅にWi-Fiがなくても利用できます。
- 主な機能:冷蔵庫の利用状況、生活リズム、アプリ通知
- 料金の目安:本体13,200円程度、月額550円(税込)
- 向いている家庭:低い月額料金で自然に安否確認したい
6.SwitchBot 人感センサー
赤外線で人の動きを検知する一般家庭向けスマートホーム製品です。低価格で導入できますが、高齢者専用サービスではないため、家族自身で設定する必要があります。
- 主な機能:人感、照度、スマートフォン通知、家電連携
- 本体価格:2,980円(税込)
- 確認点:外出先から確認するには対応ハブが必要
7.SwitchBot 人感センサーPro
人の動きだけでなく、室内に静止している人の存在も検知しやすいセンサーです。親が長時間座って過ごすことが多い家庭に向いています。
- 主な機能:人感、在室・静止状態の検知、スマートホーム連携
- 確認点:Wi-Fi、ハブ、設置方向、誤検知対策
8.パナソニック 屋内HDカメラ KX-HRC100
映像に加えて動作、音、温度などを検知し、スマートフォンへ通知できる製品です。スピーカーとマイクを利用した会話にも対応します。
状況を直接確認しやすい一方、撮影範囲や利用目的について本人の同意が必要です。
- 主な機能:映像、動作、音、温度検知、双方向通話
- 確認点:Wi-Fi環境、初期設定、プライバシー
9.パナソニック 開閉センサー KX-HJS100
窓やドアの開閉を検知するセンサーです。玄関や毎日使うドアに設置すると、外出・帰宅や生活反応を確認する補助になります。
対応するホームユニットや通信環境が必要なため、既存のホームネットワーク環境を確認しましょう。
- 主な機能:窓・ドアの開閉検知、報知、対応機器との連携
- 確認点:対応ホームユニット、通知方法、販売状況
10.自治体の見守りセンサー・緊急通報制度
自治体によっては、一人暮らしの高齢者を対象に、人感センサー、火災センサー、緊急通報装置などを貸与・助成しています。
対象年齢、要介護認定、身体状況、所得、同居家族の有無などの条件が設定されている場合があります。
- 主な内容:人感センサー、緊急ボタン、火災検知、相談対応
- 確認先:市区町村の高齢者福祉窓口、地域包括支援センター
目的別|おすすめの見守りセンサー
「どの見守りセンサーを選べばよいか分からない」という方は、まず次のフローチャートで、ご家庭に合ったタイプを確認してみましょう。
親の自宅にWi-Fiがない
クロネコ見守りサービスや、LTE通信を内蔵したまもりこなどが候補です。
カメラを使わず見守りたい
LASHIC-room、クロネコ見守りサービス、まもりこ、人感・開閉センサーなどが向いています。
就寝中の状態が心配
睡眠中の体動や状態を重点的に確認したい場合は、LASHIC-sleepのようなベッドセンサー型が候補です。
費用を抑えて自分で設定したい
家族がWi-Fiやスマートフォンの設定に慣れている場合は、SwitchBotなどの一般向けセンサーを組み合わせる方法があります。
異常時の現地確認まで備えたい
LASHIC tayoriやクロネコ見守りサービスなど、通知後に訪問を依頼できるサービスが候補です。
見守りセンサーを選ぶ7つのポイント
- 検知したい内容:人の動き、ドア、照明、室温、睡眠など
- 通信環境:Wi-Fiが必要か、LTEを内蔵しているか
- 本人の操作:ボタン、充電、アプリ操作が必要か
- 通知方法:アプリ、メール、電話のどれで届くか
- 異常後の対応:家族への通知のみか、訪問・駆け付けがあるか
- 総費用:本体、初期設定、月額、通信、出動費用
- プライバシー:家族がどの情報を確認できるか
見守りセンサーのメリット
親の操作負担を抑えられる
本人が普段どおり生活するだけで利用できる製品が多く、毎日の安否確認ボタンやスマートフォン操作の負担を減らせます。
カメラなしでも生活反応を確認できる
人感、照明、冷蔵庫、ドアなどの利用状況から生活反応を確認できます。
異変に早く気付ける可能性がある
一定時間動きがない、室温が高い、普段と異なる時間に活動しているなどの変化を把握できます。
見守りセンサーのデメリット
異常を確定できるわけではない
動きがない通知が届いても、外出中や昼寝中など異常ではない場合があります。
誤検知や通知漏れが起こる可能性がある
設置位置、家具、ペット、扇風機、電池切れ、通信障害などによって正確に検知できない場合があります。
通知後の対応は家族に委ねられる場合が多い
低価格なセンサーの多くは家族へ通知するだけです。近隣の親族や訪問サービスとの連携も検討しましょう。
見守りセンサーのおすすめ設置場所
見守りセンサーは、設置する場所によって得られる情報が大きく変わります。
まずは、生活動線に合わせたおすすめの設置場所をチェックしてみましょう。
リビング
日中を過ごす時間が長く、人感センサーや温湿度センサーの設置に向いています。
廊下
寝室、トイレ、リビングを移動するときに通るため、生活動線を確認しやすい場所です。
トイレ
毎日利用しやすい場所です。カメラは避け、電球型やドア開閉型などを選びましょう。
玄関
開閉センサーで外出や帰宅の動きを確認できます。
冷蔵庫
食事や飲み物の利用状況を反映しやすく、開閉・振動センサーの設置に向いています。
寝室・ベッド
睡眠センサーや温湿度センサーを設置できます。配線が転倒原因にならないよう注意します。
設置前に確認したい注意点
親に無断で設置しない
何を検知し、誰が情報を見るのかを説明し、本人の同意を得てから設置しましょう。
通常時の生活パターンを確認する
導入直後は通常の生活リズムを把握し、通知条件を調整します。
定期的に動作確認する
電池、通信、アプリ、通知先、設置位置を定期的に確認します。
緊急連絡先を複数登録する
家族、近隣の親族、知人など、複数の連絡先と対応順序を決めておきましょう。
よくある質問
見守りセンサーだけで転倒を検知できますか?
人感や開閉センサーは転倒そのものを正確に判定できるとは限りません。転倒検知を重視する場合は専用機器や緊急通報サービスも比較してください。
Wi-Fiなしでも利用できる製品はありますか?
クロネコ見守りサービスやLTE通信を内蔵したまもりこなどがあります。
月額料金がかからないセンサーはありますか?
一般向けスマートホーム製品には月額不要で基本機能を使えるものがありますが、ハブやWi-Fi環境が必要です。
カメラとセンサーではどちらがおすすめですか?
状況を映像で確認したい場合はカメラ、プライバシーを優先したい場合は人感・開閉・家電型センサーが向いています。
自治体の見守りセンサーは誰でも利用できますか?
自治体ごとに対象条件が異なります。親の住所地を管轄する高齢者福祉窓口や地域包括支援センターへ確認してください。
まとめ|親の生活スタイルに合う見守りセンサーを選ぼう
高齢者向け見守りセンサーには、人感、開閉、電球、温湿度、睡眠、カメラ複合型などがあります。
Wi-Fiがない実家には通信機能を内蔵した製品、カメラを嫌がる親には人感・電球・冷蔵庫型、夜間が心配な場合は睡眠センサーなど、生活スタイルに合わせて選びましょう。
センサーは家族の見守りを補助するものであり、事故や急病を完全に防ぐものではありません。定期的な電話や訪問、緊急通報サービス、自治体や地域包括支援センターとの連携も組み合わせることが大切です。
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参考情報
- LASHIC|高齢者見守りセンサー
- LASHIC tayori公式サイト
- ヤマト運輸|クロネコ見守りサービス
- ネコリコ公式サイト
- SwitchBot 人感センサー公式サイト
- パナソニック|高齢者の一人暮らしに必要な支援
- 厚生労働省|地域包括ケアシステム
- 厚生労働省|生活支援等サービス検索
ご利用にあたって
本記事は一般的な情報提供を目的としています。製品価格、月額料金、機能、通信条件、対応地域、提供状況は変更される場合があります。購入・契約前に各公式サイト、利用規約、取扱説明書などで最新情報をご確認ください。見守りセンサーは事故、急病、熱中症、転倒などの発生防止や救命を保証するものではありません。緊急性が高い場合は119番など適切な窓口へ連絡してください。




